ガットの適正テンションは何ポンド?
どうも、熱血バドミントンプレイヤー 兼 某高校のバド部コーチのJUNです。
バドミントンガットを張る時の、適正テンション(ポンド数)がどのくらいか知っていますか?
ガットは張る強さ(テンション)によって、シャトルの飛び方や打球感、音も大きく変わるので
プレースタイルや実力に応じて適正なテンションを選択して張る必要があります。
適正なガットのテンションは?
いちおうの目安としては、
・初心者 16〜18ポンド以下
・女性中級者 16〜20ポンド
・女性上級者 18〜22ポンド
・男性中級者 20〜24ポンド
・男性上級者 22〜26ポンド以上
だいたいこんな感じになってます。
(あくまで目安なので、必ずしもそのポンド数にしなければならないというわけではありませんよ)
テンションを低く張った場合と高く張った場合の特徴としては、
■低い場合(ポンド数値が小さい場合)
飛び方:弱い力でも良く飛ぶが、力を込めてもスマッシュに威力が出づらい
打球音:ポーン、ポーンという低い音
打球感:柔らかく腕への衝撃が小さい
■高い場合(ポンド数値が大きい場合)
飛び方:しっかりスイングしないと飛ばないが、力強く打てば速いスマッシュが打てる
打球音:カーン、カーンという高い音(金属音)
打球感:硬く腕への衝撃が大きい
という特徴になっていて、一般的にはレベルが上がれば上がるほど、上達すればするほど、力が付けばつくほど「高いテンション」でガットを張る人が多いです。
上記の目安ポンド数とこの特徴を総合的に考えて自分に合ったガットのテンションを選択することで、人によってはめちゃくちゃプレイしやすくなることもあるので、
ガットのテンションは適当に選ばず(笑)、しっかりと自分のやりやすいテンション数を意識して張り替えましょう!
ガットの太さによっても飛び方が変わる!?
同じテンションでもガットのゲージ(太さ)が違うとまたかなり変わるので、一概にテンションだけで適正さを測ることもできません。
ガットはゲージが細いほどよく反発するので、同じテンションなら細いガットの方がよく飛んで、打った時に高い音がします。
ただ、細いので切れやすいです。
太いゲージのガットはその逆で、反発が弱く低い音になりますが、太いので丈夫で切れにくいです。
初心者の場合はガットが頻繁に切れる心配もないので、ゲージの細いガット(0.65mm以下)を低いテンションで張るとクリアがよく飛ぶようになるのでおススメです。
同じく、力に自信がない人も細いゲージのガットがおススメです。
特にハードヒッターでガットが頻繁に切れる、とかでなければゲージが0.65mm程度の細めのガットを使うと反発も打球感も良くて使いやすいと思いますよ。
テンションは張る店によっても結構変わる!?
あと、どうでもいいですが僕は自分でストリングマシンでガットを張っているので、ガットのテンション数にはかなり敏感なんですが、
ガットのテンションは、店によっても張る人によっても、めちゃくちゃ“バラつき”があるので注意が必要です。
例えば、ある店で頼んだ20ポンドと、他の店で頼んだ24ポンドが同じくらいの張り上がりだったりすることもあります。
(その差なんと4ポンド!!)
なぜこんなにバラつくのかというのは、ストリングマシンの違いや、張る人の技量による違いが大きいです。
詳しくはこちらの記事が詳しいですが、
ガットは同じポンド数に設定していても、張り方によって張り上がりのテンションが大きく変わります。
(同じマシンで張っても変わります)
しかも、マシンによって誤差もあるので、
「同じ指定ポンド数なのに4ポンドも違うなんて!!」
というのも決して言い過ぎじゃないんですよね。
余談ですが僕は一度、MAXテンション24ポンドのラケットを24ポンドでとあるスポーツ店に依頼したことがあって、かなりキンキンに張り上がってたのを覚えています。
(感覚 27ポンドくらいはあったと思う)
そのまましばらく使い続けていると、ある日基礎打ちでドライブをしているときにキズ一つついていないフレームがなぜか突然ぐにゃっと曲がって折れました(涙)
まあラケット自体が古いものだったっていうのもあると思いますが。。。
と、場合によってはラケットの適正テンション数を超えて、そういう悲惨な事態にもなってしまうのでご注意ください。
特に、初心者モデルやレディースモデルのラケットはフレームが柔らかくて折れやすいので、初めてのお店にガット張りを依頼するときは低いテンションで張り上がりの感じを確かめることをおススメします。
そして、ガットを張る時はなるべく“毎回同じ店で”、なるべく“バドミントン専門店”で張ってもらうようにしましょう。
専門店なら、張る人自身が経験豊富な上級プレイヤーであることも多く、テンション数に迷ったときは相談にも乗ってくれたりします。
もっというなら自分で張るのもおすすめです。
(店に持ち込む必要もないし、経済的なので・笑)
関連ページ=>「自分でガットを張るには?」
関連ページ=>「ガットの選び方は?」
関連ページ=>「テンションロスをしないガット張り」