バドミントンラケットの持ち方(握り方)

バドミントン 持ち方(握り方)

どうも、熱血バドミントンプレイヤー 兼 某高校のバド部コーチのJUNです。

 

 

バドミントンラケットの持ち方(握り方)について解説しようかと思うんですど、

 

なぜこのページが「基礎編」のメニューではなく、「テクニック編」のメニューに置いたのかというと、非常〜〜に深い理由があるんですよね・・・(^^;

 

 

 

 

決まった握り方なんてない!?

 

 

僕がバドミントンを始めたころ(2001年頃)は、とにかく「ウエスタングリップ」と「イースタングリップ」という2つの持ち方があって、バドミントンではイースタングリップを使え、という事だけが言われていたんですが、

 

最近はこのグリップ方法の理論がやや複雑になっていて、人によって主張が違うし、指導法も違う、という事態が発生しているみたいです。

 

 

ある人は昔ながらのイースタングリップで「薬指と小指で握れ!」という人もいれば、

 

「親指と人差し指で持って、残りの指は添えるだけ」「手のひらに空間を作れ!」という人もいたりします。

 

そしてそれに拍車を掛けるように、いやいや今はイースタングリップじゃなくてコンチネンタルグリップが・・・

 

なんて言う人も現れて、今からバドミントンを始めようとする初心者にとってはわけわからんし、既に中級レベルまで上達している人ですら混乱しているかもしれません。

 

 

が、もう思い切ってぶっちゃけますね(笑)

 

“唯一の決まった握り方なんて無い”

 

と考えてください。はい。

 

 

そもそも、バドミントンのショットは種類が非常に多いです。

 

フォアハンドだけでもオーバーの強打とドロップ&カット、ラウンドからの強打とストレートカット・クロスカット・リバースカット、サイドのドライブ、ロブ、ヘアピン、

 

さらにバックハンドまで含めるとまだまだ種類増えますし、打つ打点の高さも変われば、前後の距離も変わります。

 

 

そういう多くの状況の中で、「正しい握り方」なんて論じるのはどうなのかなぁ、と個人的には思うところです。

 

 

大事なのは、

 

状況に応じた最適な握り方を習得していること

 

と、

 

そのための“握り替え”がスムーズかつ素早くできること

 

だと思います。
(どうでもいいですが、僕は練習の時など足が疲れてあまり動きたくない場面なんかでは、瞬時にラケットを小指がはみ出すまで長く持ってリーチを伸ばしてロブを上げたりもします。←ちゃんと動けよって話なんですけど、歳とると身体が言う事聞かないもんで・笑)

 

 

それが、初心者の場合は「フォアハンドはイースタン」+「バックハンドは親指で押すサムアップ」の2つくらいしかないのが普通で、

 

上達するにつれて握り方のバリエーションを増やして、あらゆる体勢、あらゆる打点でのショットに最適な握り方を選択する術を身に付ける。

 

というのが本当の意味での“正しい握り方”なんじゃないかと個人的には思います。

 

(バドミントンは他のラケットスポーツと比べても、ストロークの種類がめちゃくちゃ多い競技です。)

 

 

正しい握りとは「中間の握り」

 

 

で、そのいろんなバリエーションの握り方の中の、ちょうど中間をとると「イースタングリップ」になる、というのが僕の解釈です。

 

もしくは、その握り替えのために最も合理的なグリップの“持ち方”として「コンチネンタルグリップ」がある、みたいな。

 

 

つまり、標準のニュートラル状態(ラリー開始時)に「イースタングリップ」や「コンチネンタルグリップ」で準備しておけば、そこから最小限の握り替えであらゆるバリエーションの握り方ができ、あらゆるショットが理想的な形で打てる、ということです。

 

 

指導者の中には、

 

「最初に正しい握り方で覚えないと、後から修正するのは大変」

 

という人も多くて、最初から握り方を細かく指導していく人も多いんですけど、まあそれも一理あるとは思いますがやり方次第でどうにでもなるんじゃないかとも思います。

 

 

握り方なんて、自分の上達レベルに合わせて変えるべきだし、そういう自己成長プロセスを経るからこそ上達するんじゃないかと思うんですよね。

 

 

握り方は変えて良い!

 

 

現に、僕はバドミントンを初めた中学生の頃と現在とでは、各ショットの握り方はだいぶ変わってますし、

 

10年のブランク明けで再開した2016年の年初と現在(2016年末)とでも、かなり変わっているはずです。

 

というか、意識して修正を加えてきたので確実に変わっています。
(特に今年はバックハンドのショット全般の握りを意識的に変えたので、バックハンドは別人みたいに上達してます・笑)

 

 

でも、じゃあ今の握り方を中学生の頃の自分に「やれ!」と言っても、きっとできません。
(身体操作、筋力面で)

 

 

ということで、握り方に関しては、最初が正しい事よりも

 

“上達レベルに応じて工夫しながら改善していく”

 

という「姿勢」の方が僕は何百倍も大事だと思うんですよね。

 

そういう意味では、このサイトを見ながら勉強しているあなたはもう合格点ですよ!
(ちゃんと自分で調べて改善しようとしているのですから)

 

 

 

・・・と、なんだか汗臭い話になってしまいましたが(汗)

 

本当に僕の周りの中級以上のプレイヤーの方の中は、ちょっと僕が個人的に工夫した握り方をシェアしただけで、

 

「めっちゃ打ちやすくなった!」

 

と言ってくれる人も少なくないです。

 

 

つまり、握り方というのは“これが正しい握り方だ!”という普遍的なものがあるんじゃなくて、

 

それぞれの上達レベルに合わせて、徐々にバリエーションを増やして改善していくということが大事だということです。

 

 

それが、初心者のうちは「フォアはイースタン」+「バックは親指で押す」からスタートで、

 

そして徐々にバリエーションが増えて理想的な形へ近づいていく、

 

これがバドミントンの上達スタイルだと、僕は思う。うん。

 

 

基本の握り(JUNの場合)

 

 

参考までに、現状の僕の握り方をざっくりとシェアすると、

 

ニュートラルで構えているときはコンチネンタルグリップとおそらく呼ばれているもので、

 

 

こんな感じ。

 

これは握っている、グリップしているという感覚は全くありません。

 

当然、この持ち方のままスイングするショットはほとんどありません。(たぶんヘアピンくらい)

 

状況に応じていろんな握り(フォア、バック)に瞬時に変えるための、“最適な準備”ができる持ち方、という認識です。

 

(親指と人差し指でグリップを持つことで、グリップの角度を調整しやすいんですよね)

 

 

感覚としては、この状態から親指を下げてちょっと握り込めばイースタングリップでフォアハンドで打て、

 

親指をしっかり立ててグリップ平面に当て、ぐっと握り込めばバックハンドの握りになる、

 

フォアとバック、どちらにもバランスよく即座に握り替えられる、みたいな感じ。

 

 

決して、コンチネンタルグリップのままクリア打つとか、そういうわけではないのでご注意を。

 

たまに本とかでこの握り方学んで、そのままの握りでスイングしちゃってる勉強熱心な人もいますけどね。
(というかこの握りのままスイングし辛いでしょw)

 

あくまでこれは“準備の握り”、打てるのはヘアピンや軽いロブみたいな弱いショットくらいです。

 

クリアやスマッシュみたいなオーバーヘッドストロークで使う握りではありません。

 

 

で、「フォアで打つ」場合には、そこからイースタングリップで“握り”ます。

 

↓こんな感じ

 

左写真(上から)

 

右写真(横から)

 

コンチネンタルグリップから、親指を下げて(中指に近づける感じ)、人差し指の根元がグリップの平面にあたる感じで、手のひらの空間を埋めるように軽く握る。

 

軽く握ったまま、オーバーヘッドのクリアやスマッシュなど強打で打つショットはインパクトの瞬間でぐっと強く“握り込み”、人差し指の付け根でラケットをぐっと押し込むイメージでコントロール。

 

 

最初はイースタン(もちくはコンチネンタル)でテイクバックまでして、インパクトの瞬間に握り込んで結果的にがっつりグリップを握りしめるようになる、というイメージです。

 

 

 

 

それから、バックハンドのショット全般は、コンチネンタルから親指をグリップの平面、もちくは平面と側面の間、もしくは完全に側面(体勢による)に立てるのを基本として、体勢に応じて親指の位置を基準に若干ラケットを回してグリップをしっかり握り込んで打っています。

 

↓親指がグリップ八角形の平面と側面にある場合(サイドハンドストロークが打ちやすい)

 

↓親指が完全に側面に当たっている場合(背面を向いたハイバックが打ちやすい)

 

↓親指を平面にガッツリ当てている握り(レシーブ全般、身体の正面で打つバックハンドが打ちやすい)

 

一周回ってこちらの方がドライブ系のショットがやり易いと感じ始めたり。
こっちのほうが、コンチネンタルグリップとの親和性が高かったりで。

 

 

・・・と、バックハンドに関しては体勢によってコートに対して真っすぐ面を向ける(面を作る)ために、グリップを握る角度の調整が重要になります。

 

 

バドミントンを始めた最初のころに教わった握り方に捉われていると、自分のレベルが上がってくると上達の妨げになることにもなるので、握り方は日々意識しながら改善してみてくださいね!!

 

絶対にこれじゃないとダメ、ってことは無いと思うので、いろんな握り方を試してみるということも大事な上達プロセスだと思います。

 

 

上記の握りが僕の場合は基本となっていて、あとは状況や体勢に応じて若干グリップを内側に回したり外側に回したり、親指の位置を変えたり、どの指に力を入れるか、などなどのバリエーションがありますが、ここでは紹介しきれないので、ざっくりフォアとバックの2つの基本形だけ紹介させていただきました。

 

 

ではでは、指導者の間でも意見の分かれる「ラケットの持ち方(握り方)」ですが、僕なりにざっくりと混乱を解消するためにまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
(さらに混乱を深める結果になってしまったら申し訳ない・汗)

 

参考にしていただければと思いますが、上記の持ち方(握り方)は、あくまで僕が個人的に工夫して辿り着いたものなので、決して唯一の正しい指導理論ではありませんし、全ての人にしっくりくるわけでも無いと思います。

 

さらに言えば、現在の握り方もまだまだ改善の余地がないわけではないので、来年には握り方がまた変わっているかもしれません(笑)

 

あと、ラケットの特性(ヘッドヘビー、ヘッドライト)によっても合理的な握りが変わってくるかもしれませんし、そもそも人によって手の大きさが違うということも有るし、手の大きさとグリップの太さのバランスなんかも考え始めたら、もうキリがありません(汗)

 

 

なので、初心者の段階では、素振りのやり方のページにも書いているように、基本(回内運動や回外運動など)だけは確実に押さえつつ、

 

中級者以上は、上達に合わせて日々改良していくのが理想なんじゃないかと思います。

 

 

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