重いラケットは使うな!
どうもこんにちは、JUNです。
以前、僕の運営しているメルマガのほうでこんなご質問をいただきました。
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初めまして、こんばんは。
このような素晴らしいメルマガに参加させて頂き、本当にありがとうございます。
ひとつ質問があるのですが、素振りをする際は普段から使っているメインラケットで行った方がいいのでしょうか。それとも、いつもより重いラケットでした方が良いのでしょうか。
メインラケットでした方が感覚が身につくかなと思う一方で、重いラケットの方が負荷が掛かって良いのかなとも思ってしまいます。
どちらの方が良いのでしょうか?
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素振りの時に使うラケットの重さについてですね。
今日はそれについて考察していきたいと思います
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いきなり重いラケットを使うべきではない。
これについてはいろんな考え方があるんですけど、まず確実に言えることは、
“いきなり重いラケットで素振り”
っていうのは、辞めておいたほうが良いというのが僕の考えです。
確かに重いラケットのほうが、より筋力が付きそうでスイングスピードが速くなりそうな気がしますが、
これ実は逆なんですよね。
スイングスピード上げるためには、
“軽いラケット”
で素振りしたほうが良いと言われていますし、僕自身も実感としてはそっち寄りです。
なぜかというと、
スイングスピードを速くするっていうことは、まだ自分が経験していないスピード感を身に付けるっていうことです。
「スピード感」
です。
この“感覚”を、まず自分が味わうっていうのがスポーツの世界では超重要で、
その感覚を経験していないと、なかなか自分の壁を超えることができません。
つまり、一生懸命スイングしているつもりでも、なかなかスイングスピードって上がってくれないんですよね。
むしろスイングスピードを上げるのは軽いラケット!?
で、手っ取り早く、そのスピード感を経験するには、いつもより軽いラケットで素振りをして、
「速いスイングスピードってこんな感じなのか〜。」
っていうのを体に覚えこませると良いんですよ。
それを繰り返すことによって、神経が発達して身体を「速く動かす」ということが可能になってくるわけです。
もちろんそのためには基本となる筋力は重要にはなりますが、筋力だけでもダメなのです。
実際、野球のバッティングの世界でもスイングスピードを上げるためのトレーニングで、
「プラスチックバットで素振りする」
っていうのがあって、それでスイングスピードが上がるっていうのが最新の研究で分かっているみたいです。
昔ながらの、バットに重りをつけて素振り、なんてのはむしろスイングフォームを崩すだけだから辞めたほうが良い、って言われてるくらいです。
重たいものでスイングした後に、普段のラケット(もしくはバット)でスイングすると、いつもより軽く感じてスイングスピードが速くなった気がしますけど、
実はそれ、「気がする」だけで、むしろ遅くなっているケースの方が多いそうです。
大事なのはまず「正しいフォーム」を身に付けること。
なので、僕は個人的に、バドミントンのスイングで最初に身に付けてもらいたいのは、
“正しいフォーム”
もう少し具体的に言えば、より合理的な身体の使い方によって、
“最大のスイングスピード”
を出せるスイングフォームを身に付けてもらう事ですから、普段より重たいラケットっていうのは素振りには使わないほうが良いです。
ほぼ完ぺきにスイングフォームを身に付けた人が、純粋に筋力を鍛える目的で重たいラケットを使うみたいな特別な理由がある場合を除いて、
スイングフォームを身に付けるために素振りするなら、
“軽いラケット”
が絶対におススメです。
もし軽いラケットが無いのなら、いつも使ってるラケットで全然OKですし、
ラケット面に謎のカバーを付けて負荷をかける必要もないです。
一昔前(今もか?)、学生の部活なんかでラケット面にカバーをつけて風の抵抗を増やして素振りをするっていうのが当り前に行われていましたけれども、
あれも個人的には、スイングフォームを崩すだけなので全くお勧めできません。
適切でないフォームでのスイング力は鍛えられるので、力が付いたような気がするものの、文字通り「適切でないフォーム」が強化されるだけですので、一定以上の上達が見込めなくなってしまう可能性があります。
ちなみに、僕自身の中学時代、そして一緒にバドミントンを嗜む妻も中学時代にそのトレーニングをやらされていたのですが、
そのおかげか、二人とも今考えればフォームがめちゃめちゃでしたからね(苦笑)
普通のラケットでの素振りでも、ちゃんと意識して練習すれば筋力は付くので大丈夫です。
その代わり、しっかり、
“速いスイングスピードで”
スイングするっていうのは絶対に意識してください。
ということで、素振りをするときのラケットの重さについてのご質問の回答がてら、
スイングスピードを速くするための方法についても簡単にシェアしました。
重いラケットでトレーニングしても良い人
重いラケットでの素振りが絶対にダメってわけじゃないですけど、「いきなり最初から」やるのはおススメしません。
少なくとも、スイングフォームをしっかり身に付けた中級者以上くらいの人が、手軽に負荷をかけて筋力アップをするために検討する程度で良いと思います。
ただし、バドミントンのスイングで重要な「回内動作」を司る筋肉は、そんなに大きな筋肉ではないので、高い負荷をかけすぎると故障しやすいです。
たまにラケットカバーをつけて素振りをやって筋肉を追い込んで「腕痛めた〜!」なんて話しは良く聞きます。
そういう意味でも、負荷はほどほどにしておいて、追い込みたいなら負荷を重くするのではなく「スイング回数」を増やして追い込むようなタイプのトレーニングの方が無難かなと個人的には思います。
ちなみに僕自身は、ラケット自体に負荷を付けるようなトレーニングはやりません。
いつも使っているラケットで、スイング回数やスイング方法や時間などを工夫してスイング強化のトレーニングを行っています。
(それでも全日本経験者に決められるくらいのスマッシュは十分に打てます。)
ということで今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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