バックハンドを強化すればスマッシュが速くなる!?

バックハンドを強化すればスマッシュが速くなる!?

どうも、熱血バドミントンプレイヤー 兼 某高校のバド部コーチのJUNです。

 

やっぱり、いろんなバドミントンプレイヤーがあこがれるスマッシュってこの2つなんじゃないかと思います。

 

 

1、とにかく速いスマッシュ

 

そして、

 

2、角度がえぐいコートに突き刺さるスマッシュ

 

 

この両立です。

 

めっちゃ速くて、角度がえぐいスマッシュって、めっちゃ良いですよね(笑)

 

今回はそんな、誰もが憧れるスマッシュの話しです。

 

 

 

 

速いだけなら割と打てる!?

 

ぶっちゃけ1の「速いだけ」のスマッシュなら、人によっては簡単に打てて、

 

単純に、野球のピッチャーのようなイメージで、思いっきり振りかぶって肩から「ブオンっ!」って振り切れば、かなり速いスマッシュになると思います。
(もちろん、そのためにはしっかりとシャトルの後ろに入る必要がある)

 

 

もちろんしっかりスイートスポットに当てるという前提ですが(振りが大きいほどこれが難しくなるんですよね…)、

 

何はともあれ、大きく振ってスイングスピードが速い状態で当たれば(理論上)スマッシュは速くなります。

 

 

が、この打ち方には「打点が低くなるので角度のあるスマッシュにならない」、という欠点を伴います。

 

めっちゃ速いけど、いわゆる“浮いてる”ってやつです。

 

あと、前述のとおりスイートスポットに当てるのが難しくなるし、ラリーが速くなるダブルスだと良い体勢で打てることも少ないし、角度が付かないことが分かってるっていうだけで、

 

レシーブが簡単に返されます。
(角度がつくから、低い打点も意識する必要があり、選択肢が広くなってレシーブが難しくなる)

 

 

背が高い人なら、それでもある程度角度をつけることは可能ですが、僕のように背の低い(160台・泣)人がやると、

 

“ほぼ平行”

 

っていう、なんかダサいし、避けられたら確実にアウトでしょ、っていう残念なスマッシュになるんですよね。

 

 

 

前腕(回内・回外)を鍛えればスマッシュは速くなる

 

理屈まで説明しはじめるとめっちゃ長くなるので、結論だけ書きます。

 

 

“前腕の回内と回外動作の筋力を強化すればスマッシュは格段に速くなる”

 

(もちろん、「バドミントンのフォーム」でイースタングリップで握り、回内動作をしっかり生かしたスイングで、という前提です。)

 

 

回内と回外、つまり腕を回す動きですね。うちわを仰ぐ動作。ドアノブを回す動作。

 

それを鍛える。

 

 

フォアハンドのスマッシュでは、前腕の回内動作を使いますが、

 

素早く回内動作をさせるためには、それを止める筋肉(回外動作の筋肉)も必要なので、

 

回内と回外、この2つを鍛えればスマッシュが速くなります。

 

 

ついでに、バックハンドのショットも強力になるというおまけ付きで。

 

 

で、さらに言えば、

 

“しっかり回内動作を使うから角度のえぐいスマッシュが打てる”

 

ということで、もう前腕を鍛えてしまえば、

 

スマッシュの質(速さ・角度)は、別人レベルにまで上達すると思います。

 

 

いや、「思います」っていうか上達してます。

 

 

僕もいろいろ“筋トレ”はやってるんですが、社会人だし育児中の子どももいるから、

 

「やろう、やろう」と思っていても、やっぱりサボっちゃうんですよね(笑)

 

 

で、やろうと思っていることが100あったとして、100できる時期もあれば、60くらいしかできない時期もあって、

 

その60の中で、どんなトレーニングを優先するかによって、スマッシュの調子がかなり変わることに気がついたんですよね。

 

 

筋力系のトレーニングだと、一時期は身体の中心部分、

 

つまり、大胸筋とか、広背筋あたりを優先して、そこだけはサボらないようにしよう、としていた時期があります。

 

そのときに「サボり」の部類に入ったのが、身体の末端部分の前腕あたりで、

 

中心部分はしっかり筋トレしてるはずなのに、なんかスマッシュの調子がのらなくてモヤモヤした時期があります。

 

 

だからもう逆に、「末端のほうを優先しよう!」と思って、前腕を集中的に鍛えるようになったら、これが大当たり。

 

 

調子がノリにノって、スマッシュもいつもより打ち切れるし、角度もついた良いスマッシュがバンバン決まるようになるんですよね。
(もちろん中心部分も「支え」として重要な役割をするので必要ではあるので、やったほうがいい)

 

 

前腕を鍛えるべき他の理由

 

あと、前腕を鍛えるメリットは他にもあって、

 

ある程度前腕の回内が強くなれば、肩を振らなくても(回さなくても)、前腕だけのスイングでスマッシュが打てるようになります。

 

いわゆる、上級者が打つ“ハーフスマッシュ”というやつで、

 

「手首だけでそんな速いのが打てるの!!?」

 

と初心者がビックリするショットですが、
(実際は手首ではなく前腕。手首はほとんど固定されてます)

 

 

あれが打てるのは回内動作の筋力が強いからです。鍛えれば誰でも打てます。

 

たぶんですけど、初心者でも集中的にやれば1ヶ月くらいで打てるようになるんじゃないかと思います。

 

 

 

あと、回内動作だけでスマッシュが打てるということは、当然、回内動作だけでもクリアが打てるということなので、

 

フットワークでシャトルの下に入れないほど追い込まれても、クリアを飛ばして体勢を立て直すことができるというのも、前腕を鍛えるメリットです。

 

 

これはバックハンドのショットにも言えることで、バックハンドのスイングは回内とは逆の回外動作になるので、

 

回外動作の筋力を鍛えれば、全てのバックハンドのショットが強力になりますし、バックハンドでスマッシュも打てます。

 

 

どれだけ追い込まれても、回外動作のスイングをする余地が残っていればクリアで体勢を整えられるのはバックハンドも同じ。

 

 

あと、回内回外だけのコンパクトなスイングができれば、レシーブにも余裕が生まれて、

 

シャトルの軌道を十分に見てからスイングを開始しても楽にレシーブが返せるようになります。

 

(スイングが大きいと、スイングの開始を速くしなければならないのでシャトルの軌道を見てる余裕がない)

 

 

 

・・・・ということで、総じていえば、

 

“前腕を鍛えれば、バドミントンは格段に上達する”

 

これが結論です。

 

 

もちろん、基本となるフットワークとか、全身を使ったスイングとか、そういうのもめっちゃ重要なんですけど、

 

全体を意識するほど、末端には意識が向かなくなるので、僕はここであえてこう断言します。

 

 

「全身よりも、前腕」

 

 

前腕の動きって、末端だからすごく見えづらいんですよね。

 

僕もコーチをしていて生徒のスイングは逐一チェックするんですけど、前腕の動きを見ようとしても、そんな末端部分は目で見ようとしても見えないです。

 

で、全身の動きはそれなりにできてそうだな、って思っても、いざシャトルを打つと、クリアは飛ばないし、ドロップは見え見えだし、スマッシュは沈んでないし、

 

っていうのが明らかになってやっと、「前腕使えてないな」というのが(推測として)見えてくるぐらい、見えづらい部分です。

 

 

なのでたぶん、バドミントンを勉強する人、教えてもらう人って、見えやすい全身を使った素振りとかフットワークとかはある程度教えてもらったり、動画を見たりして理解できてる人は多いと思うんですけど(見えるから)

 

末端部分の前腕の使い方までは見えてないし、意識できてないと思います。
(ここが一番大事なのに!!)

 

 

これが、バドミントンの上達に対して大きな差が生まれる部分。

 

 

逆に言えば、初心者でも中級者でも、正しく前腕を使えていない、もしくはそこまで鍛えられていないという場合は、

 

前腕を集中的にトレーニングすれば、一気にバドミントン上達のきっかけになります。

 

 

 

前腕を鍛えるトレーニング

 

ということで前置きが長くなりましたが、前腕の回内動作と回外動作の筋力を鍛えれば、

 

“スマッシュが速くなる!!”

 

だけでなく、バドミントンのあらゆるショット(ほぼ全てと言ってもいいかも)が上達します。

 

攻撃力が上がり、防御力も上がります。

 

 

で、その前腕を鍛えるトレーニングですが、超簡単です。

 

 

“素振りする”

 

 

これだけです(笑)

 

 

散々話しが長くなっておいて恐縮ですが、前腕の回内と回外を鍛えるのは素振りが一番です。

 

 

逆に、ダンベルとかで負荷を掛けずらい部分ですし、負荷をかけすぎると腕を痛めるのでおススメしません。

 

トレーニング用の重いラケットを使う必要もありません。
(使っても良いですが、重い負荷をかけすぎるとっぱり腕を痛める可能性があるため)

 

 

やり方は、いつも使っているラケットで、素振りするだけ。

 

強いて言えば、グリップの下側を握り、ギリギリまで長く持つと良いです。

 

 

素振りのポイントは2つです。

 

 

1、全身ではなく前腕の回内(バックは回外)だけでスイングする

 

2、それを疲れて腕(もちろん前腕)がパンパンになるまでやる

 

 

この2つのポイントは必ず守らなければなりません。

 

腕の使い方(回内・回外)が間違っていたら意味がないですし、それを疲れるくらい追い込まないと強化されません。

 

 

僕の場合ですが、これを1セット(だいたい100スイングくらいでパンパンになる)として、フォアとバックを3セットずつやります。

 

リズミカルにスイングを続けて、例えば前腕以外の部分(肩とか)が先に疲れてきたら、肩は下ろしても良いです。

 

でも前腕のスイングは継続で、あくまで前腕がパンパンになるまでやる。

 

腕をただ回すだけではなく、スイングは鋭く、ビュンッ!と音がするくらい、しっかりと。

 

スイングの直前までは緩く握って、スイングの瞬間に一気にグッ!っと握力を込めて“握り込む”と鋭くなります。

 

 

で、これを3日に1回くらいのペースで数か月も継続すれば、バドミントンのあらゆるショットが格段に上達すること請け合いです。

 

 

僕は素振りで追い込んでますが、シャトルを使ったものだとこういうやり方もあります。

 

 

 

動画ではバドミントンより重いスカッシュのラケットを使ってますが、
(おそらく、より少ない回数で前腕を追い込むため)

 

シャトルを速いペースで投げてひたすら回内運動で打つという練習ですね。

 

シャトルのトスがめちゃくちゃ速いので、回内以外の動作を混ぜるとペースに追いつきません。

 

トスをする人は、打つ人が腕全体ではなく回内しか使えないくらいのペースで速くトスすることがポイントになります。

 

 

あと、打った後素早くラケットを戻さなきゃいけないので、回内だけじゃなく回外運動も鍛えられます。

 

 

いや〜、かなり面白い練習ですね。
(やってる人はそうとうキツそうですけど・笑)

 

 

 

中学生や高校生のダブルスの地区大会レベルの試合を見ていると、ラリーのほとんどが「バックハンドでしっかりレシーブ出来てるか」「スイング鋭いか」ってとこで、もうどっちが勝つかがほぼ決まっちゃってて、

 

バックハンドで鋭くレシーブ出来るっていうのはトーナメント勝ち上がる必須条件だと思います。

 

肩から大振りでバックハンドを打つのは早く卒業して、しっかり前腕鍛えてスイングを鋭くする。

 

それがバドミントンで勝ちあがるための一つの条件です。

 

 

 

あと、素振りが退屈ならこういう練習も回数こなせば鍛えられるし技術練にもなるのでおススメです。

 

一人でできるレシーブ練習

 

 

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