ダブルスのローテーション

バドミントン ダブルスローテーション

どうも、熱血バドミントンプレイヤー 兼 某高校のバド部コーチのJUNです。

 

 

このページでは、バドミントンのダブルスのローテーションについてあれこれを解説したいと思います。

 

攻撃パターンの時はトップ&バックになって、とか、守備パターンの時はサイドバイサイドになって、とか、そういう基本的なことは予め前提に置きながら、

 

ローテーションを“もっと深く”、そして“もっとわかりやすく”(←ここ大事!)解説したい!!
(あまりにも、通常の解説がわかりにくいので・・・)

 

 

ローテーションは目的ではなく「手段」

 

 

まず初っ端から意外かもしれないですが、僕は基本的に

 

「ローテーション」

 

というこの表現が実はあまり好きじゃないんですよね。。。(^^;

 

 

なぜなら、「ローテーション」って別に目的としてやるものじゃなくて、“結果として”ローテーションされてしまう、

 

というほうが、正しいんじゃないかと思います。

 

 

つまり、「ローテーションしよう!」として動いているっていうより、他の事を意識して動いている結果「ローテーションしてしまっている」ということです。

 

 

いま、かなり大事なことを説明しているつもりです。

 

他の重要な事を意識して動いているからローテーション“されている”ということ。

 

 

じゃあ、どんな意識が重要なのかというと、簡潔に2つです。

 

1、攻守の切り替え
2、カバー

 

これ。

 

 

この2つを常に意識して動いていると、ラリーの中で2人のプレイヤーが結果的に「ローテーション」されてしまいます。

 

ローテーションは意識すべきものではなく、あくまで上記の2つ「攻守の切り替え」と「カバー」を意識して動いた結果として後からついてくるものです。

 

 

なので、ダブルス初心者やダブルスが苦手な人は、もう「ローテーション」なんて言葉に捉われずに、

 

ましてや、「ちゃんとローテーションしなきゃ」なんていう意識というより、

 

そんなことよりも、

 

1、攻守の切り替え
2、カバー

 

この2つをしっかりと意識して動くようにしてください。

 

それができていれば、ローテーションなんて勝手に正しく行われますので。

 

 

 

ではでは、その2つについてもうちっとだけ詳しく説明しましょう。

 

 

攻守の切り替え(スイッチ)

 

僕は個人的に「スイッチ」と呼んでいるのですが、ラリーの中の1つ1つの打球に対して、

 

・攻撃パターンなのか?
・守備パターンなのか?
・主導権争いなのか?

 

これを素早く判断して適切な位置にポジションをとることが「スイッチ」です。

 

 

分かりやすい例を挙げると、

 

「味方が相手に大きくロブを上げました」

 

という場合は明らかに守備パターンですよね?

 

なので、スイッチ方法としてはサイドバイサイドのポジションをとることになります。

 

この時、こちらがトップ&バックの状態から前衛がロブを上げたのなら、順序としては前衛が先にポジションをとって、その動きを見て後衛が反対側のサイドへポジションをとることになります。
(後衛から前衛は見えるけど、前衛から後衛は見えないから)

 

なので、ロブを上げた前衛は左右どちらにポジションをとるのかを素早く判断する必要があります。

 

 

逆に、こちら側に大きくロブが上がってくれば、「攻撃パターン」になりますから、トップ&バックの体勢になるためのポジションをとります。

 

自分側に上がってくれば、パートナーは即座に前衛の位置に入り、
パートナーの方へ上がれば、自分が即座に前衛の位置にポジションをとる。

 

 

攻撃でも守備でもない、ハーフショットやドライブの段階では「主導権争い」なので、この段階ではこちらが主導権を握る(攻撃パターンになれる)ためのショットを打つことになりますが、

 

ネット前のオープンスペースにシャトルを落として相手に上げさせる、というのは1つ典型的なパターンになります。

 

その時は、ネット前に落とせた時点でしっかりとこちらが前に詰めてヘアピンをさせないようなプレッシャーをかけ、パートナーは即座に後ろに下がり後衛からの攻撃の体勢を整える。

 

 

・・・とまあ、こんな感じの事を常に考えて動くのが「攻守の切り替え(スイッチ)」です。

 

 

この切り替えがスムーズにできるようになるだけで、ダブルス初心者はすぐに卒業できます(笑)

 

 

カバー

 

続いて「カバー」ですが、これは文字通りの意味のカバーです。

 

ダブルスは自陣コート内に2人の人がいますので、一人で全部のコートをカバーする必要はありません。

 

なので、場合によっては(というかむしろ積極的に)、一人の人が攻撃に重視して「前へ前へ」ドライブ等を仕掛けていくような場面もあり得ます。

 

その時、サイドバイサイドの状況で、もしあなたのパートナーが「前へ前へ」攻めているのなら、あなたはそのパートナーの「後ろ」を“カバー”してあげる必要があるでしょう。

 

パートナーが前へ攻めてるっていうことは、必然的に後ろはオープンスペースになるっていうことなので。

 

もし相手がパートナーの後ろにロブを上げてきたら、多分パートナーはきついですよね。

 

それを“カバー”してあげるのがあなたの役割です。

 

もしカバーしないと、相手の得点になりますからね。

 

ここで、「自分で攻めてロブに対応できないのはそいつのせい」っていうのは“シングルの考え”です。

 

ダブルスは自陣コート内に2人いますが、それぞれがコート内の半分をシングルしているわけではありません。

 

前へ出れるチャンスがあるときに、後ろが気になって前に出れないといつまでも攻撃のチャンスを作れませんよね。

 

ダブルスというのは、

 

・二人で攻撃する
・二人で守る

 

というのは、トップアンドバック、もしくはサイドバイサイドというポジション関係になったときには大事で、基本的には「攻撃したい」スポーツなので

 

・二人で攻撃する

 

トップアンドバックの体勢を作りたいわけです。

 

だけど、これは、

 

・攻撃できる体勢

 

が作れて初めて実現します。

 

つまり、

 

・二人で攻撃できるチャンスを整える

 

というのも、ダブルスの重要な考え方です。

 

 

そのために必要なのが、“カバー”の意識です。

 

パートナーが前に出れるチャンスがある時は安心して前に出れるように、あなたは後ろ(オープンスペース)をちゃんとカバーしてあげる。

 

逆に、あなたが前に出れるチャンスがある時は、あなたが後ろを全く気にしなくていいようにパートナーが後ろをカバーしてくれる。

 

 

・・・と、こういうような意識でダブルスをやっていると、ローテーション“してしまう”わけです。

 

これは「ローテーションしよう!」っていう意識というよりも、ダブルスに必要なこと、

 

1、攻撃への切替
2、守備への切替
3、攻撃への切替
4、守備への切替

 

この切替の中で、オープンスペースというのができてくるので、それを適切にカバーしていくような動きをすると、どうしても勝手にローテーションされてしまうのです。

 

むしろ、ローテーションせずにダブルスをやる方が難しいのです。

 

 

 

おススメのローテーション練習

 

これは全日本シニアチャンピオンの方がアップしている練習動画で、レシーバーに高いスキルが必要になりますがおススメの練習方法です。

 

 

レシーバーが大きくあげて、後衛がスマッシュ。

 

クロスへのレシーブを前衛が対応。

 

このとき後衛の前にスペースができるので、後衛は前に入りながらスペースをカバーしつつ高い打点で返球。

 

その後、レシーバーがロブを上げるが、後衛が攻め続けるために前に入ったので、前衛はそれをカバーするように後ろに入ってスマッシュ。
(ここで前衛後衛が入れ替わってローテーションしたことになる)

 

 

という流れになっていますが、

 

レシーブ上手な人がいないとなかなか練習が成り立たないので、慣れないうちは上記の流れをノックで行ったり、アタック側はスマッシュのスピードをあえて遅くして、レシーバーが返しやすいようにするというのも一つの手です。

 

 

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